AIに引用される記事の書き方|1本目で直った2つの失敗
「AIO対策とは?」の続編です。サイトの仕組みを整えても、記事の書き方が雑だと引用されません。当社の1本目の記事を実際にチェックしたら見つかった2つの失敗と、その直し方を公開します。
結論(サマリー)
- サイトの構造(前回の記事)を整えても、記事の書き方が雑だとAIには引用されません
- 引用されやすい書き方の核は3つ:結論を先に書く/統計には出典をつける(ないなら書かない)/一次体験を入れる
- 当社の1本目の記事も、機械的なチェックにかけたら2箇所の指摘が入りました。何を・どう直したかをそのまま公開します
なぜ「良い文章」なのに引用されないのか
AIは記事をページ単位ではなく、見出し(セクション)単位で抜き出して回答を作ります。だから、記事全体の完成度が高くても、答えが出てくるまでに前置きが長いセクションは、そのまま引用素材として使われません。
前回の記事でサイトの構造(JSON-LDやFAQの構造化)を整えましたが、それはいわば「AIが読みに来やすい棚」を作っただけです。棚に並べる中身(文章そのもの)が結論を後回しにしていたり、根拠のない言い切りだったりすると、せっかく読みに来ても持ち帰ってもらえません。
引用されやすい書き方の3つの型
引用されやすさを左右する要素は多くありませんが、抜けると効果が薄くなります。
| 型 | やること | やってはいけないこと |
|---|---|---|
| 結論を先に書く | 見出し直下の1〜2文で「◯◯とは、〜である」と言い切る | 背景・前提から書き始める |
| 統計には出典をつける | 具体的な数字+出典を示す。出せないなら数字を使わない | 「多くの人が」「〜と言われている」で誤魔化す |
| 一次体験を入れる | 自社の実数字・失敗談・作業ログのどれか1つを300字以上 | 一般論だけで完結させる |
実際にあった話:1本目の記事で直された2箇所
前回の記事「AIO対策とは?自社サイトで実際にやった6つのこと」を公開する前、社内のチェック型に通したところ、2箇所指摘が入りました。
1つ目は、「AI Overviewの引用の多くは検索の上位から拾われると言われていて」という一文です。もっともらしく聞こえますが、出典も具体的な数字もない、いわば体裁だけ整えた言い回しでした。ここは「AI Overviewは検索結果の情報を土台に要約を組み立てる仕組みなので」という、確認できる仕組みの説明に書き換えました。数字を出せないなら、数字っぽい言い回しごと削るのが正解です。
2つ目は、本文中の内部リンクが記事末の1本しかなかったことです。関連するサービスページや他の記事へのリンクがないと、AIにも読者にも「この記事だけで完結している孤立ページ」に見えてしまいます。PR動画のサービスページと、既存の別記事へのリンクを本文中に2本足しました。
正直、書いている本人はどちらも「まあ大丈夫だろう」と思っていた箇所です。曖昧な言い回しは、書いた本人には自然に読めてしまうからこそ、機械的なチェックを通す価値があると実感しました。
まとめ・次のアクション
- AIに引用されるには、サイトの構造(前回)と文章の書き方(今回)の両方が必要
- 結論を先に書く/統計には出典をつける/一次体験を入れる、の3つが核
- 曖昧な言い回しは、書いた本人ほど気づきにくい。公開前のチェック工程を挟むのがおすすめです
このシリーズの次回は、記事を積んでから実際にAIに引用され始めるまでの経過を追う予定です。自社サイトの構築・記事の書き方について相談したい方は→ ご相談はこちら
FAQ
この記事のよくある質問
Q答えを先に書くと、文章として味気なくならないですか?
なりません。「結論→理由・背景」の順は、AI向けである以前に読者が離脱しにくい書き方です。前置きが長い文章を最後まで読むのは、その話題に既に興味がある人だけです。
Q統計を書きたいのですが、自社に出せるデータがありません
無理に統計を作る必要はありません。当社も今回、根拠のない「〜と言われている」という言い回しを本文から削りました。統計がないなら、代わりに一次体験(実際にやったこと・失敗したこと)を厚くする方針にしています。この記事自体、統計を1つも使わず一次体験だけで構成しています。
Q一次体験って具体的に何を書けばいいんですか?
実際の数字・失敗談・作業中に交わした会話・時系列の記録のどれか1つで十分です。この記事自体、「1本目を書いて指摘された2箇所」という一次体験だけで1セクションを作っています。
Qこの記事自体もAIOを意識して書いていますか?
はい。結論を先に書き、統計的な言い回しは実例に置き換え、この記事を書く過程そのものを一次体験として使っています。書きながら型を検証する、というのがこのシリーズの趣旨です。
